「金沢ポート・日本生命レッドエルフ主催 能登復興支援ふれあい卓球講習会」を開催

2024年12月29日、能登半島地震で被害を受けた穴水町を、パリ五輪メダリストの早田ひな選手(日本生命レッドエルフ)、金沢ポートから五十嵐史弥らが訪れ、復興支援として卓球講習会を行いました。

本イベントは、今年1月の地震および9月の豪雨で大きな被害を受けた能登地方の子どもたちを元気づけるため、一般社団法人石川ユナイテッド「がんばろう能登トップスポーツチーム交流プログラム」と連携して実施しました。

能登の卓球キッズ100人が参加

能登で卓球をしている小中学生約100人を対象にした本講習会は、金沢ポートと日本生命レッドエルフが主催で穴水中学校の第2体育館で開催しました。

「外は寒いですが、この会場が超激熱になれるよう盛り上げていきましょう」と早田選手の“激熱”開幕コメントに、さっそく会場が沸くなど盛り上がりを見せました。

元女子日本代表監督であり、日本生命レッドエルフの総監督を務める村上恭和さんの進行のもと、早田選手と五十嵐選手が卓越した技術を披露しました。

その後、直接子どもたちと打つ時間では、参加者はみな緊張しながらも1球でも多くボールを入れようと張り切る姿が見られました。

早田「ミスは、次の練習の課題が見つかっただけ」

子どもたちは早田、五十嵐選手と1点試合を体験した後、質問コーナーに移ると、矢継ぎ早に卓球についての質問が飛びました。

「試合でミスをしたときの切り替え方」を聞かれた早田選手は「ミスは仕方のないこと。次の練習の課題が見つかったと思えばいい」と、前向きに捉えることの大切さを説きました。

「フォアドライブがうまくできない」という子には“ちょっとやってみて”とスイングを見た後に「もう少し前に」とアドバイスをすると、今後はその子が見違えるようなボールを入れ、チームメイトからも歓声が上がりました。

参加者「夢のような時間でした」

閉会式では、参加者を代表して穴水中学校卓球部2年の片岡凌大さんから「技術だけでなく、努力することの素晴らしさ、あきらめないことの大切さを教わりました。夢のような時間でした」と感謝の言葉を贈られました。

締めの挨拶として早田選手は「震災でそれまでの日常が失われたこと、本当につらいと思います。当たり前が当たり前でなくなるしんどさは、私も左腕の怪我で痛感しました」と、未だ回復途上である自身の左腕の状態とも重ね合わせました。

「でも、みなさんが笑顔でいることが誰かの救いにもなる。目標や夢を持って、その夢に向かって諦めずに頑張っていってほしい。挑戦することに意味があるから」と、子どもたちに力強く温かいエールを贈りました。

「あと、今日私から点を取れなかった子は、次対戦するときは取れるようになっていてくださいね!」と笑顔で呼びかけると、子どもたちも頷いて成長を誓いました。

震災から一年の節目に

「震災から一年の節目に来てくれたことも、忘れないというメッセージみたいで嬉しい」と、会場に来ていた保護者のひとりは涙を拭いながら語ってくれました。

「このイベントが発表されてから、子どもたちはずっと今日の話ばかりしてました」と、楽しみにしていた参加者たちの様子を話す保護者もいました。

日本生命レッドエルフにとって12月26日と1月4日のホームマッチの狭間期間であり、早田選手にとっては怪我の治療と全日本前の調整を両立させる困難な時期のはずですが、「逆に私が元気をもらいました、幸せな時間でした」と、早田選手も笑顔でイベントを振り返りました。

また、講習会の前には穴水町役場を訪れ、大間順子教育長への表敬訪問も行いました。

今回の講習会の様子は、下記のように、各種メディアでも取り上げられました。

北陸放送(MRO)

いしかわテレビ

テレビ金沢

NHK

北國新聞

中日新聞

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【随時更新】金沢ポート ホームマッチ情報(会場:いしかわ総合スポーツセンター)

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